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建物に害を与える主なシロアリは、“ヤマトシロアリ”と“イエシロアリ”です。シロアリは暗いところに生息するので、人目にはほとんど触れません。光や風を嫌う習性から、排泄物や土砂で固めたトンネル状の蟻道を作って、その中を往来し、加害箇所も木材の表面を残し、内部を食い荒らすのが特徴です。
ヤマトシロアリは、風呂場、台所、洗面所、便所等の水を使う場所や、雨漏りがあったり、排水の良くない場所の湿っている木材を特に好んで加害します。
イエシロアリは、木材が乾いていても食害しますので、被害は広範囲におよびます。
シロアリが恐ろしいのは、建物の一番大切な土台や柱、筋違い、梁等を食い荒らし、いつの間にか土台が空洞になってしまったり、柱の根元が食われて宙に浮いたりすることです。
地震や台風で倒壊した家屋のうちには、シロアリの被害が原因と思われるものが少なくありません。
シロアリは建物ばかりでなく、樹木や木柱のほか、家具、畳、衣服、皮革、農作物など殆どのものを加害します。また、コンクリートでも穴をあけて侵入し、内部の木材を食い荒らすこともあります。
《シロアリ被害の見つけ方》
(蟻    道)
白蟻は、建物の基礎や束石・土台などの表面に蟻道をつくります。
(蟻    土)
白蟻は、木材の割目や継目に泥(蟻土)を詰めたり、盛上げたりします。
(空 洞 音)
白蟻の食害が進んだ木材の表面を叩くと空洞音がしたり、 ドライバーでほじくってみると簡単に穴があいたり壊れたりします。
(建物の変状)
白蟻被害の進んだ建物では柱が下がったり、畳や床板がなんとなく沈む感じがしたり、襖や障子や雨戸等の立てつけが悪くなります。
(羽 ア リ)
4〜5月頃の昼間、被害材等から黒っぽい羽アリ(ヤマトシロアリ)が飛び出したり、6〜7月の夜、黄褐色の羽アリ(イエシロアリ)が電灯に飛んできたら、シロアリの羽アリかどうかを確かめましょう。
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 最終更新日:2007.1.29  
中山産業
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