Q3 シロアリはどんな木の種類を好むのですか?
シロアリは一般的にマツ類(クロマツ、エゾマツ、アカマツなど)や柳などの柔らかい木を好む傾向があります。
また同じ木材でも,幹の中心部である心材より周辺部の辺材を好み、木目では木質が密な秋材よりも粗い春材を好みます。
つまり柔らかく食べやすい木が好みというわけです。
一方、ヒバ、ヒノキ、カシ、タブなどは積極的には食さない代表種。
ヒバ、ヒノキなどは殺虫成分を含むため、日本では対蟻性木材の代表といわれていますが、それでもしろありに加害されることもあり注意が必要です。
木を食べるシロアリはもともとは非常に重要な第一次分解者で、人家に被害を与えなければ森の掃除屋として自然界の益虫といえます。
Q4 シロアリは木以外のものも食べるのですか?
シロアリの栄養元は、木材や紙に含まれるセルロース類やヘミセルロース類。
ですから、コムやプラスチックなどは食べません。
しかしシロアリが土の中にトンネルを掘って餌場にたどり着くエネルギーは大変なもので、途中の障害物は噛み破って進んでいきます。
そうした理由により、工事などではときどき時々地下ケーブルに穴があけられ大きな被害を出すことがあります。
Q5シロアリが家に棲んでいるかどうかわかりますか?
シロアリは土の中にコロニー(巣)をつくり餌場(被害場所)まで土中やトンネルの中を通るので、家に棲んでいるかどうかは一般の人ではなかなかわかりません。
シロアリが外に出るのは主に羽アリが飛ぶ時期なので、羽アリをよく目にするときは要注意。
羽アリが発生する時期は、イエシロアリは6〜7月の夕方から夜、ヤマトシロアリは4月下旬から5月にかけての日中です。
その他の注意ポイントとしては、家の土台や地面に近い壁に蟻道(シロアリのトンネル)が見つかったり、
柱や壁をたたくと空洞音がする場合はかなり加害されています。
シロアリがいると思われる際にはできるだけ早く調査することが大切です。
Q6シロアリの食害を受けやすい家屋は?
木造家屋はすべてシロアリの被害を受ける可能性がありますが、中でも次のような特徴の家は注意が必要です。
(1)床下が低く水の通りが悪い。
(2)地下水位の高い場所がある。(シロアリはジメジメしたところを好むため)
(3)庭に池がある。
(4)木の塀や物置がある。
(5)軒下に家具や廃材を放置している。
(6)落ち葉などの掃除はあまり行わない。
(7)森や林の近くに家がある。
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